とあるマネージャーのうた。
ああ、息苦しい。
ちょっと前までは自由に働けて。成果が出れば評価されて。面白くて楽しさもあった。誰が褒めてくれる訳でもない、でも大事な仕事だからと自分に言い聞かせて自分を奮い立たせる。
疲れてないのに、疲れてますね、と言われる。
まじでぜんぜん疲れてないのにね。
年取って来たのかな、メンバー10人の人生という重い責任を背負ってるからかな。お風呂に入っている時も、考えちゃうからかな。
顔が怖いと言われる。眉間にシワがよっていると。次から次へと出てくる締め切りと問題。
何か問題が起きたら、もう1日丸つぶれ。問題のシューティングで終わる。後日の経緯書でまたタイムロス。何でそんな事になるの?と信じられない問題もあったりして疲弊。頭を下げることは、苦ではないけど、疲れるな。
今日予定していたmust業務は何もできなかった。。締め切りは迫る。自分が力を入れたいwant業務を我慢して、must業務を無心でやる。
でも、want業務は死んでもやりたければやるよな。マネージャーの仕事を言い訳にしているのかな。自分への甘えで、また自分を嫌いになる。
そんな徒労感にさいなまれる。というのはマネージャー失格だけど、本当は心の中で思ってる。
トラブルシューティングは、本当に嫌だ。
何が起きたの?
何が問題なの?それは大変だ。
ステークホルダーは誰?
わかった、謝って交渉してくるから。
申し訳ございませんでした。
原因と対策を講じてご提示しますので、そこを何とか。
メンバーへは、
なぜ起きたんですか?
経緯を教えてください。
問題点は?対策は?
問題はこれじゃないです。もう一度。
対策が不十分。もう一度、考えてください。
状況を引いてみると、そんなの、どうでもいいんだよなあと。でもどうでもいいと言っていられる立場でもない。
自分で書けば終わるが、メンバーに書いてもらわないと、また同じ問題が起こる。二度起きたら、メンバーがしんどいのだ。同じことが起きないように鬼になる。👹その方がいい。とそう言い聞かせる。
嫌じゃない、嫌じゃないけど、疲れる。今日の大変な日は、誰かは見てくれている。ただそれだけ。
マネージャーになった途端、管理するひと。
わたしを気にかけてくれる人は、誰なの?
自分より人のことを考える時間が増えて、役割を全うすればするほど、自分の幸せって何なのか。自分は何者か?と言う疑問が湧いてくる。
お仕事は、人の育成や管理を通して、成果を残すひと。本当はもっと自分を大切にしたいし、自分をほめたいし、自分と向き合いたい。たまには、誰かにほめてもらいたいのかな。
もっと仕事ができるようになって、名監督になって、勝ち方をデザインできるような、そんなかっこいい人になりたい。
ただ、楽しく仕事をできるように、毎日がんばる。メンバーの元気がなければ声をかける。わたしはお母さん。
何してんの。昼ごはん何食べたの。休みの日何したの。髪切った?ほんと、タモリみたい。
そんな会話をしていると、余裕があるように見えるから。小さい努力。
いろんな部署の人と交渉して、最適解を見出す。自分の利益だけを考える人がいると、本当に最悪。頭が悪いと心でイライラします。
でも世の中に根っから悪い人はいないから、と、気持ちを理解しようと努力して、切り口を変えてwin-winになれるように提案する。
最適であることが大事なのではなく、気持ちとか、そう言うことが大事な人もいる。
ただひとつ。言わせてほしいのは、批判を主張をするなら、代替案を出してほしい。ここは、学校じゃないんだから。ビジネスの基本ですけどね。
全体最適で答えを出したい。たまには、あえて謝って事をおさめたり、相手を乗せてやる気にさせたり。肉を切らせて骨を断つって言葉がすき。わたしは目的のために自分をコロコロと変える。無知のふりも、お気楽人間のふりもできる。毎日、何かを演じている。
徒労感にさいなまれるときもあるけど、目的が達成されると、結構嬉しいんだよなあ。
雰囲気を良くしようとして、明るくする。面白いこと言ったり、ケラケラ笑ったり。無邪気になってみる。みんなの声を代弁して、嫌なことを言ってみる。ちょっとでも、いい雰囲気になったら、よい。たまに自分に帰る時間がほしいなあ。
メンバーの働きやすさや、やりがいをつくるため、がんばる。でも、だいたい思いは一方通行なもの。何かあれば怒られるけど、うまくいっても、誰にも知られず、感謝されることもなく。何かあれば批判され、人知れずやるもの。
ルーキーたち。だいたい答えを欲しがる奴が多い。答えは自分で導くものだよ。用意された舞台で踊るなんて、つまらなくない?と思うんだけどなあ。私も上司からはそう思われてるんだろうなと思うと、お腹痛い。
仕事がいつまでもあると思うな。仕事は自分でつくるもの。できるやつに仕事は偏るもの。そんなの当たり前。弱肉強食。ビジネスは戦いなのだから。得た機会は自分の捉え方でどうにでも変わる。文句を言うなら、かげに隠れてないで、自分のスキルをつけて、戦場へ出なさい。
上司からは業績マネジメント。与えられたリソースでそんな高い成果は出ねえよ。会社の働きやすさをつくるのは、マネージャー。管理者なのだから、お手本になるようにと。
部下からはマネージャーとしての働きを評価される。何か問題が起きたらシューティングする役。謝る人。
こんな損する役回りはないよな。この八方塞がりな感じは何だろう。私たちの泣き言はどこで言えばいいの。
自分の価値観とズレがうまれる。
役割としての私と、本当の私。
役割としての私として過ごす時間が長くて、
しんどくて。ただ、前向きになりたいだけ。
働き方改革って、マネージャーが一番大変。
上からは、労働時間の管理を厳しく責められ。生産性を上げる方法を問われる。なぜこんなに働かせているの、と。その前に、web黎明期当時から変わっていない、ポンコツシステム改修してもらえませんかね。
メンバーは、「もっと働きたいのに働いてはならない理由がわからない」「仕事が終わらない」「管理しないのは業務放棄だ」と意見を言う。本当に人それぞれで好き勝手言うよなあ。でも、それがマネージャーの仕事。管理して守る人。みんなそれぞれの声を聞く。
働き方改革は、個人改革。個人のスキル向上による自律が前提。守られる存在と捉えるのではなく、自律をしてほしいのだが。
自律していれば、いつ働いてもいいと思うが、自律して自分で管理できない人もいるもんなあ。
やる気のある人と働きたい。やる気のない人と働きたくない。もう、めんどくさい。
でも結局放っておけないんだよな。。